④【2020年】

ここまで長らく父親が元に戻ってくれると信じていた母親だったが、長引く介護生活に限界を感じたのと、まもなく妹の就活を控えていることを理由に、ようやく離婚の手続きをしてくれる弁護士を探し始める。
あまりにも遅すぎる決断に筆者、「結婚は夫婦で決めたことだから二人で責任を取れば良いけど、一番逃げ場ない妹が一番の被害者だ」と指摘。

 

 

→父親の精神疾患の末路と家族への影響


・母親から出された食事に文句を言うようになる(きちんと作られたものでも生焼け/焦げてる/汚れてるなどの口出し)

・食事1食や風呂1回に1.2時間かける

・家の水道が水漏れしても、お金を出し渋って直そうとしない

・部屋着を洗濯せず、1シーズン着回して変色させる

・飼い犬や飼い犬用の道具などの事を汚物扱いしはじめる(これが母親と妹にとって一番キツかったらしい)

・妹もストレスで頻繁に体調を崩し始める


母親はこれらのことを踏まえてようやく、父親の社会復帰はもう不可能だと判断したらしい。

 


母親、弁護士に相談。
まず財産については、実家を売却しても住宅ローンがマイナスになることが判明し、
夫婦で財産分与をしたとてプラスの資産を得ることが事実上不可能に。
さらに悪いことに、この夫婦は昔からお金のやり取りがルーズだったらしく、
母親が結婚生活中に父親に貸していた数十万のお金も返ってこないまま回収不可能になってしまった。(これに関しては本当に夫婦のルーズさの問題なので、意味が分からない)


弁護士に相談したことをきっかけに母がようやく重い腰を上げ、妹・飼い犬を連れた家出を画策し始める。
引っ越し先の審査も無事通過し、父親にバレない範囲の荷物から持ち出し作業を始めたのだが、荷物を筆者の家に預けるだけならまだしも、親戚(母親の姉の一家)の家に置き始めたり、親戚に車を運転してもらって荷物を持ち出すようになるなど、多方面に迷惑をかけるようになる。

これが「波風を立てたくない」と主張していた人間の行き着く様か、と、僕も母親に内心で愛想を尽かすようになる。


幸い父親も判断能力が相当鈍っているらしく、監視していたのは母親と妹の"外出"に関してのみで、普段使わない場所の調査まで念入りにやっていたわけではなかったおかげで、数ヶ月に渡った荷物の持ち出しはなんとかバレずに済んだ。

変な話だが、あと少しでもまともな判断能力を父親が持っていたら(筆者の家出のの前例があるので)家出はバレていたと思うし、同居人の家出の画策が見切れないほど父親の精神疾患が末期を迎えていたという事だったと思う。

 

そのまま大晦日に、母親が妹と飼い犬を連れて家出。


ちなみに筆者は公務員試験全滅。地元の市役所試験なんかもうここまでで4回も落ちた。
秋の市役所試験に落ちてからは完全に心が折れてハロワにも通わなくなり、とうとう来年の自殺を決意。