職場で食事会に行った話。

えらい人<上司Aが結婚するみたいです。

ぼく<おめでとうございます。

えらい人<上司A夫妻を呼んで食事会します。

ぼく<え?

 

ということで某日、府内某所のホテルで上司A夫妻と職場の人達で食事会をしたレポです。

 

今回の目標【失言をしない】

 

〜当日〜

普段飲み会をしない職場なので、緊張で就業時間終了が近づくにつれ胃を鷲掴みにされるような感覚に襲われる。

そして就業時間終了、上司2名と共にタクシーでホテルまで直行。

僕、全く会話に入らず(何が失言か分かったもんじゃないので)

 

〜ホテル到着〜

食事会場が準備中だったので定刻までロビーで待機。上司Bと雑談(僕は雑談がめっちゃ苦手)

だったけど、上司Bがうまく仕事の話を振ってくれたので、そこを起点に上手い具合に30分ほどやり過ごす。(多分気を遣われてます)

 

〜食事会開始〜

夜景が綺麗な会場に集合。

今日はとにかく【失言をしない】が目的だったので、食事会が始まっても乾杯のタイミングまでずっとマスク着用。ド緊張。マスクの下で口をモゴモゴさせたり、目瞑りながら白目剥いたりして平静を保つ。

しばらくえらい人に雑談の展開を任せながら横目で夜景を見つつ「こんな素敵な所に好きなキャラと一緒に来れたら幸せだろうな、でも自分の稼得能力じゃ一生無理なんだろうな」とか考え始めて滅茶苦茶死にたくなる。

ワインが注がれたのでチビチビ飲みながら場を誤魔化しながら思ったけど、そういえばこういう気品のある所で食事をした経験がほとんどない。

ほっといてもホテルマンからワインのおかわりが注がれるので「あ、じゃあガブ飲みした方が得じゃん」となる。飲酒のペースを上げる。

 

〜コース料理の配膳開始〜

最初はおつまみが配膳。甘エビのサラダとかひとくちサイズに七面鳥を焼いたやつ(?)とかが配膳される。

なるほどこれは美味しい。しかし爆食してはならない。周りを見て周りとペースを合わせながら喫食する。

僕は会話が下手くそらしいのでえらい人の会話の様子を観察してたんだけど、「自分語りばかりしない会話」を近くで観察するのってかなり珍しい気がする。

恥ずかしながら僕の喋るネタは専ら「今期アニメ何見てる!?!?自分は〜」しか存在しないので、「上手い具合に他人にパスして、完全に他人に喋らせるコミュニケーション」というものの手法に驚いた。

でも自分には無理だなあ。

「他人に興味がある」というオアシスの部分が心の中にないとダメで、「他人への興味」という部分が砂漠状態になってる自分にとってはああいうコミュニケーションは無理。でも話の振り方とかは学ぶ所あったなあ〜と思った。

会話の上手い人って会話にちゃんと連続性があるよね。ぷよぷよの連鎖とか、格ゲーでコンボ繋ぐのも上手そう。

 

〜前菜2種〜

カニのソースがけみたいな料理や、アスパラガスのサラダみたいなのが配膳される。

カニとかすごい久々に食べたし、アスパラガスの方はキャビア載っててビビる。キャビアとか生まれて初めて食った。濃厚な海鮮の味がするイクラみたいな感じで美味い。

皿も綺麗。持って帰りたい。

しばらくは上司A妻の話を聞きながらニコニコしてたんだけど、お酒に弱くて一杯で仕上がってしまったえらい人から色々話を振られるようになる。

僕の酔い度は正直余裕だけど、頑張ろう。

 

えらい人<君お酒強いの?

ぼく<まあ…弱くはないと思いますw

えらい人<普段お酒飲むの?

ぼく<まあ〜、たまにですかねえw (週2くらいでストゼロ飲んでるね)

えらい人<どれくらいまで飲めるの?

ぼく<限界ギリギリまで飲んだ事とかないんで分かんないですぅ〜(レサワサーバーで12杯飲んで吐いたことありますマジですんません)

 

はい

 

流石にホテルでの食事という事で、ワインが滅茶苦茶美味い。自分の中ではペースを落としつつも会話に入れず手持ち無沙汰なのでどうしたってガブ飲み。2.5杯くらい飲んだけど普段ストゼロばかり飲んでるのでまだまだ全く酔ってる感じではない。

 

〜メイン〜

子羊肉のステーキ。正直3口くらいで食べれるサイズだけど、ここはお上品な場なのでしっかり周りを観察して周りと同じペースで口に運ぶ。羊肉も初めて食ったけど美味い。やはりコース料理の前菜は白ワイン、メインには赤ワインが合う。

キャビアもそうだけど、こんなんスーパーで売ってないもんな…

 

うちの職場、酒飲めない人や酒飲めてもすぐ酔う人が多いせいか、自分のペースでワインを飲んでると「お酒強いね!?」と言われる。流石にペースがマズかったか?いや、でも僕は僕にとって普通のペースで飲んでるだけだが…と異世界転生の気分を味わう。

 

〜デザート類〜

チョコのムースみたいなやつ。これももちろん美味い。

食事会も佳境で、場の会話の熱が結構仕上がってくる。

僕は基本的にニコニコしてるだけだったんだけど、だんだんハイペースで会話の矢印が飛んでくるのでボロが出ないように話を合わせるので精一杯。こういう事があるから飲んでても平常心保ってないといけないわけで…

 

ふたたび皆の話を聞いてると旅行トークが一番話弾んでるなあという印象。

旅行は確かに共通の話題としては強いかもしれない。

特に「どこどこの名所に行って〜」、は会話の起点としてかなり強い。

 

僕は意外とライブ目当てで他の都道府県に行ったりするけど、普段の僕がやってる「ガチガチに予定組んで夜行バスで弾丸のごとく遠征し、ライブだけ見てすぐ家まで蜻蛉返りしてエクストリーム出勤する」はやっぱり一般的には旅行のうちに入らないみたい。

ライブ遠征って非オタク層には全く会話の種にならないし、旅程、ひいては人生にゆとりがあってこそ旅行の会話って成り立つんだなあと思った。

 

 

〜その他印象に残った話〜

あとは食後のコーヒーが出されてから印象に残った話を挙げる。

 

・上司Bが息子にバイオリン習わせてるみたいな話出てきてクッソびっくり。

金持ってるなあ〜、仮面ライダーの話とかする年頃やろそれ…と思って聞いてたら、上司Bが急に席を立つ。何事かと思ったら「子どもが熱出したみたいなんで帰ります!」との事。子持ちは大変だ…

 

・法律関係の職場なのでそれ関連の話も少し挙がった。恒心教の話出てきた時はちょっとワロタ。

 

・僕はこの職場で勤続は続いてるとはいえ下っ端も下っ端で、普段も仕事サボってばっかのカスなんだけど、えらい人の話を聞いてると僕の事を凄く評価してくれてるみたいで驚いた。酔った勢いとかお世辞も多分に含まれてるとは思うんやけど、「貴重で得難い人材」とまで言ってくれて、僕の能力を買ってくれてる感じ。

その時思ったんだけど、報われない環境で延々と頑張るより、自分の能力を認めてくれる人のもとで力を抜いて継続するのが人生一番楽で、楽なだけじゃなくちゃんと報われるんだなあと痛感した。こんな職場に大学卒業の1週間前に拾って貰えたなんて、人生って運ゲーだなあと。

 

・これも僕の努力は関係ないんだけど、法律職関係で金持ってる人ってみんな上品。

お酒の場なのに誰一人粗相もしないし。

息子にバイオリン習わせてる上司Bも驚いたんだけど、上司Aも乗馬が趣味。みんな貴族なん?

僕は荒れた地元で育った関係で品のない人間に囲まれて育ったのでそこも驚いた。

で、こんな人達と飲み食い出来る機会もまた決して僕の力で手に入れたわけではないので、やっぱり人生は運ゲーだなあと。

 

〜最後に〜

最後に僕の精一杯の社会性を振り絞り、上司A夫妻にサプライズでプレゼントを渡して解散の流れとなりました。

 

僕は手帳持ちだし、この場で唯一の童貞だし、この場で一番低学歴だし、両親離婚してるし、自殺未遂経験もある人間だからこんなおめでたい場に相応しい人間じゃないと今でも強く思う。

今回みたいな場でそういう話題をうっかり出してしまうと大事故なので【失言をしない】を大目標として掲げて今日参加したわけだけど、えらい人の話を聞いてると「自分の能力を高く見積もってくれる人」と巡り会えたのって凄く心強いなと思いました。

学生時代はこんな経験をした事なく、色々な意味で常にいっぱいいっぱいになりながら生きていたので、人生って自分みたいなカスがこういう方向性でいい思いしてもいいんだ、と思いました。世の中にはこういういい思いを人格形成期時点からたくさんしてる人間もいるんだろうなあ…とか考え始めるとまた辛くなるけど。

行く前は本当に緊張して死にたくなったけど、なんだかんだで行って良かったと思いました。

両親が離婚しました。

2022年8月に成立した両親の離婚に際して、2017年からの5年間で筆者の身の上に起こったことを備忘録として書き残しておきます。


~~~~~

 

 

 

 


【主な登場人物】

 


・筆者
Fラン大卒(18卒)。父親とは昔からあまり仲が良くない。いつからだったか、生きてるのが辛い。

 

・父親
今回の騒動の元凶。
Fラン大卒(筆者と同じ大学)。2017年時点では大手保険会社勤務だったが転職に失敗して無職に。
実は精神疾患持ちの家系の人間で、虚言癖のケもある。
子育てには無関心だが昔から外面だけはよく、ピークの時期は年収額面1000万を稼ぐ程度に金を稼ぐのは上手い。
昔から出世のために何度も転勤して家族を振り回した結果、長年単身赴任だったこともあって家族との接し方の距離感に問題がある。

 


・母親
高卒。過保護。2017年時点では専業主婦。

バブルの時代をたまたまうまく生きてきたタイプの人間で、困ったことがあっても他の誰かがなんとかしてくれると思ってる性分なので、人生を舐めてるように思える。また、とにかくトラブルに関して波風を立てたくない性格でもあり、それが行き過ぎるあまり誰も手が付けられないくらい問題が大きくなってようやく周りの人間の助けを求める悪癖がある。

 


・妹

筆者よりさらに1ランク低いFラン大卒(22卒)。というのも本人が極端にバカという訳ではなくちょうど妹の大学受験期から家族がおかしくなりはじめたせいなので間違いなく今回の一番の被害者。
筆者との仲は普通だが、母親とかなり仲が良く、何歳になっても母親にベタベタ甘えてる姿をよく見る。

①【2017年】


・筆者が大4で就活、妹が高3で大学受験の年。

 


4月に、父親が働いていた保険会社が外資系企業と合併することになった。
今後は合併先の企業が中心になって経営していくらしく、

父親が勤務していた会社の職員の多くに異動命令が下るとのこと。


父親が命じられたのは「今の企業に残りたければ従来より転勤面で悪条件を飲んで貰う必要がある」という実質リストラのようなものだったらしいが、元々昔から転勤ばかりの人間で、これ以上の転勤を嫌った父親は家族の誰にも相談せずに無断で退職し、同僚のコネを使って同業他社に転職することとなった。


転職先は給料払いが良いらしく、当時ただでさえ余裕があった家族の生活ももっと楽になるのかと考えていたが、
転職先の職場ではパワハラや、重役からの人格否定(箸の持ち方がおかしいなど)が横行していたらしい。
これによって鬱陶しいくらい明るい性格だった父親もだんだんメンタルや体調を崩すようになり、転職先で行われた試験に落ちたのを契機にクビに。

10月から待遇の悪い別の会社へ転勤することになった。


今じゃ考えられないが、昔からそれなりに金銭的には裕福な家庭だったので、毎週末外食なんてのはザラで、家族で電化製品や服もよく購入していた家庭だった。
しかしこの時を契機に収入が大きく減り、食卓が露骨にしょぼくなった。(休日の昼飯が毎週末デリバリーから目玉焼き1個になった)


筆者は大学4年の年で、大学在学中ずっと公務員を専願していたので、大学1年の頃から必死に勉強していた。
この年に受けた地方公務員試験模試で全国1位を取れるようになるまで勉強して、
国家一般/裁判所/都道府県/市町村と色々な試験を受けたが、筆記は通っても一度も面接に通ることがなく全滅し、自殺を考えるようになる。
特に裁判所職員の試験はたまたまヤマを当てて倍率5.8倍の筆記を通過した先の面接で落ちたので、かなり痛かった。

 


ちなみに大学の単位は全て取り終えていたので大学でしていたバイトも春先に辞め、5月以降は公務員試験受験以外はずっと実家に引きこもり、貯めたバイト代を切り崩して暮らしていたが、この年の12月にお金がなくなったため、バイトをしながら就活をするようになった。
自分なりに頑張ってはいたが、公務員試験が全滅した筆者は、今まで通って親身にしていた大学の就職センターの職員からも冷たくあしらわれるようになり、就職相談先はハロワに切り替えることに。
市役所試験に落ちるまでは凄く期待してくれていたのに、なんとも勝手な人たちだと思った。


また、公務員試験受験中は父親からもそこそこ期待はされていたが、公務員試験の受験が失敗するやいなや筆者に対する態度が豹変。
内定ゼロで12月を迎えた時に、「今からでも最低でも一部上場企業に入って欲しい」「春から無職を養える余裕はない」など、好き勝手言われる始末。

妹も大学受験の年だったが、家族のムードが明確に暗くなり、まったく勉強が手に付かない状態にあった。

②【2018年】

筆者も妹も進路が決まらぬまま最悪の空気感で2018年は開始。

 

2017年まで毎年家族で初詣に行っていたが、家庭内不和を原因にこの年から行くことはなくなった。年賀状も出すこともなくなった。

 

母親がこの頃から精神が不安定になり、離婚成立までスピリチュアル系の話をよくするようになる。結果的には大丈夫だったけど、当時はそのうち騙されて壺とか買っちゃいそうで正直怖かった。

 

2月、妹がギリギリで大学合格。

 

父親、試用期間でクビになり、3月にさらに給料の安い会社へ転職。
転職の原因は職場の人間との不和で、「自分より役職が上とはいえ、年下の人間に指示されるのが気に食わない」とかいうしょうもない理由。家族養ってる自覚ある?

 

ここで家族が気になったのは、「最初の転職先で本当にパワハラがあったのか?」という点。

人物紹介の項目で記載した通り、筆者の父親は昔から虚言癖のケがあり、ちょっとしたことを大げさに他人に話す悪癖がある。


最初の転職先が合わなかっただけならまだしも、これで3度目の転職となると家族も父親のことを不審に思い始める。
これも無理なくて、今まで家庭を放置して仕事ばかりやってきた父親は、
家族から人としてそこまで信頼されてなかったのも手伝っていて、
度重なる転職は会社のせいなのか、本人の人格の問題によるものかがこの時点で全く判断のつかないものになっていた。
(前回の記事の「箸の持ち方がおかしい」も、文面だけ見れば一応真っ当な指摘ではある)


しかも、原因となった会社は辞めたはずなのに仕事をやめてからメンタルと体調はどんどんボロボロになり、酒とタバコも辞めた。
精神科にも通うようになったが、担当医と性格が合わなかったらしく、薬も全然効いたためしがなかった。
病名はこれを書いている今ですら確実なことは何もわかっていないが、

症状としては、夜ほとんど眠れなくなって部屋で一人でうなされたり、
ちょっとした物音にすごく神経質になって家族を怒鳴りつけたり、酷い時には大便を失禁するようになった。


またこの頃から家計に対してお金をやたらと出し渋るようになり、
昔は壊れていなくても3-4年ペースで買い換えていた家具や家電は壊れても買い換えなくなった。
他にも家族の行動を異常に監視するようになり、休日に母親が外出すると何十回も電話するようになった。

 

筆者は3月に自殺を検討していたが、自殺をしようと思っていた日の数日前にようやく初の内定(民間)を取り、4月に就職。


法律関係の職業としての採用で、裁判所職員筆記試験通過程度の知識を高く評価してもらえました。
薄給かつ、終身までは雇って貰えないとはいえホワイト企業を引いたため、しばらく公務員試験の再受験を目標にして行動することにした。

 

父親にも一応就職先が決まった事は報告したが、もう父親は精神疾患でまともに話が通じる相手ではなくなっており、何度説得しても僕の事をフリーターだと思い込んで疑わなかった。

 

とはいえ就職先がホワイトだったことは大きく個人的にはこの年は比較的楽しい年で、実家でお酒を飲みながら元気に過ごすことも多かったが、楽しそうにしている筆者の姿は理不尽にも父親の不興を買い、父親との仲はさらに険悪になった。

筆者は仕事しながら改めて勉強を再開するが、前年の試験全滅のショックで脳が上手く働かず、なかなか勉強が思うように進まなかった。
それでもなんとか勉強をしようとしたものの、仕事を終えて夜遅くまで家で勉強をしたり、余暇を過ごしていたりすると、父親から「物音がうるさい」と難癖をつけられるようになった。

 

父親の度重なる転職のせいで、家計はどんどん貧しくなり、家族仲もどんどん悪くなり、実家は常に重く暗いムードが漂っていた。
筆者は家に帰りたくなくなり、仕事が終わってから図書館に通って勉強して、家では食事と風呂だけ済ませる生活が続いた。

 

そんな環境では勉強どころかまともに趣味すらやるのも難しい生活に限界を感じており対策を考えていたのだが、前回の記事の「無職を養える余裕はない」を筆頭に、就活に失敗した筆者を家から追い出そうとする言動が散見されていたため、それならば、と筆者は家出を決心。

 

 

 

 

 

家出を決心してからは早かった。
引っ越し屋を大々的に呼ぶことは不可能ということも加味した上で不動産会社に連絡し、最初に下見をした家(実家から徒歩数分)に引っ越すことを家族に無断で即決。


母親にはそこそこ怒られたが、こんな家に居たくないという思いでなんとか説得し、
最終的には新居の鍵を預けることを条件に荷物の運び出しなどに協力してもらえた。

 

子どもの引っ越しには親の同意が必要みたいな側面が不動産屋としてはどうしてもあるみたいだったため、渋々父親にも「何しても"うるさい"って怒鳴ってくるような家じゃ生活できないんで、もう出て行くわな」と家出する旨は伝えてみたが、父親はそういった真剣な話が通じる精神状態になく、とうとう最後まで筆者が本気で家出を画策しているとは認識されなかった。

 

当時はまだ父親は仕事をしていたのでこのまま引っ越しの準備を進めていけば大丈夫だと考えていたが、
最悪な事に筆者が引っ越す一週間前に父親は仕事を辞め、以降は就職活動もせず、ずっと引きこもるようになった。
それでも筆者はなんとか10月末に住民票を移し、ついでに戸籍も引っこ抜いてその日の夜中に夜逃げ同然で家出をしました。

 

ほぼ逃亡目的での家出だったので突然やることになった一人暮らしには不安が強かったが、やってみると想定より大したことはなく、久々に自由な空間を手に入れることができたので家出して正解でした。

 

筆者は新卒1年目の仕事と10月の引っ越しでバタバタしながらも、公務員への転職のために勉強と、ハローワークにも通って面接練習をしていたが、残念ながら結果はまたしても全滅。
ところどころ1次面接は通るようになったが、最終面接は最下位近い順位で落ちるのがもはや当たり前に。
突破口も見つからないまま、来年に賭けることに。

③【2019年】

父親、精神状態がさらに悪化。

黙って出て行った筆者の新居を調査したり訪問したりはしなかったが、実家で母親や妹に対するモラハラや経済的・精神的DVが過激に。

 

→今まで筆者をターゲットにしていたのが、筆者の家出を機にハラスメントのはけ口が母親に変わってしまったらしい。

 

父親の担当医曰く、元から強迫性障害を患っていた可能性が高いとのことで、今回のうつ病罹患をきっかけに過激化したらしい。(母親がこっそり病状を聞き取りに行った)

・入浴や食事など、何事にも決まった手順にこだわるようになる

・異常に潔癖になる

・一度実家に帰り、療養するように提案しても帰らない

・家族が声を出しただけでとうるさいと言われるので、家庭内の会話は全てLINEで済ませるように

・父親自身で食事の用意ができないので、専業主婦の母親が働きに出る事を許さない

・その割にはこだわり症状のせいで、同じスーパーの同じ弁当しか食べず、他の弁当を購入すると怒鳴る

 

…などなど、異常な行動に出始めた。

(自律神経失調症更年期障害強迫性障害統合失調症自己愛性人格障害あたりのどれかを併発していたのでは?という疑惑はあがった。本当に救いようがない。筆者も多少潔癖症ではあるので、遺伝で将来こうなるのかな、と考えると筆者を産んだ両親が憎い)

 

さらに行動パターンも非常に限られたものになり、

①薬局に自分専用の水を買いに行く

②月に一度だけ通院し、その帰りに貯金の切り崩しのために銀行

それ以外はずっと家にいるため、(する気があるかは別として)逃げ遅れた母親と妹はまともに引っ越しができない状態になった。

 

母親も、隙あらば筆者や妹に対してLINEでずっと父親の問題点を垂れ流してくるので、

痺れを切らした筆者は弁護士を通すことや、精神病院に強制入院させることを提案し始める。

 

というのも、母親と妹は父親からのモラハラに長く晒されすぎた影響で、日頃からちょっとした物音で体が震え上がるほど追い詰められており、筆者は2017年の時点で「ああなったらもう無理だから、離婚した方がいい」という旨を主張していた。

しかし、離婚や別居をしようにも父親の貯金で生活している以上、逃げたあと自立できるかという不安から、母親は離婚という選択肢を採れないでいた。

一度父親の親族にも、なんとか離婚しない方向で解決しないか相談したらしいが「そちらの家族のことはそちらで解決して欲しい」と、全く協力してくれなかった。

何より、母親の主張は昔から一貫して、「いつかきっと昔みたいな父親に直ってくれるはず」と都合良く期待する、よくあるDV被害者状態になってしまっており、筆者もいつの日からか説得する気が失せるほど呆れてしまった。

しかもその意思決定の陰で一番犠牲になっているのは現在進行形で進路がボロボロになっている妹だったから、本当に怒りが湧いた。

 

 

この年に、母方の祖母から、自分の親族の話を聞かされた。

どうやら僕の出産の時に一悶着あったらしく、
しかも父親の親族が精神疾患持ちの家系だったことが発覚。(具体的には父親の両親、さらに父親の姉の旦那もうつ病経験者)

このあたりの話を聞いて、全てに納得がいった気がする。

なんかもう、産んでほしくなかったなあという感情しかないです。。。

 


筆者は一人暮らしで仕事をしながらハロワに通うも三年連続で公務員試験全滅。
この年あたりから人物重視の試験が増え、大学時代に必死に筆記試験の勉強してきたことがほとんど無駄になるような人物試験が多いのもかなり痛手だった。
新卒枠で受けられるのは来年が最後なので、来年に全てを賭けることにした。

④【2020年】

ここまで長らく父親が元に戻ってくれると信じていた母親だったが、長引く介護生活に限界を感じたのと、まもなく妹の就活を控えていることを理由に、ようやく離婚の手続きをしてくれる弁護士を探し始める。
あまりにも遅すぎる決断に筆者、「結婚は夫婦で決めたことだから二人で責任を取れば良いけど、一番逃げ場ない妹が一番の被害者だ」と指摘。

 

 

→父親の精神疾患の末路と家族への影響


・母親から出された食事に文句を言うようになる(きちんと作られたものでも生焼け/焦げてる/汚れてるなどの口出し)

・食事1食や風呂1回に1.2時間かける

・家の水道が水漏れしても、お金を出し渋って直そうとしない

・部屋着を洗濯せず、1シーズン着回して変色させる

・飼い犬や飼い犬用の道具などの事を汚物扱いしはじめる(これが母親と妹にとって一番キツかったらしい)

・妹もストレスで頻繁に体調を崩し始める


母親はこれらのことを踏まえてようやく、父親の社会復帰はもう不可能だと判断したらしい。

 


母親、弁護士に相談。
まず財産については、実家を売却しても住宅ローンがマイナスになることが判明し、
夫婦で財産分与をしたとてプラスの資産を得ることが事実上不可能に。
さらに悪いことに、この夫婦は昔からお金のやり取りがルーズだったらしく、
母親が結婚生活中に父親に貸していた数十万のお金も返ってこないまま回収不可能になってしまった。(これに関しては本当に夫婦のルーズさの問題なので、意味が分からない)


弁護士に相談したことをきっかけに母がようやく重い腰を上げ、妹・飼い犬を連れた家出を画策し始める。
引っ越し先の審査も無事通過し、父親にバレない範囲の荷物から持ち出し作業を始めたのだが、荷物を筆者の家に預けるだけならまだしも、親戚(母親の姉の一家)の家に置き始めたり、親戚に車を運転してもらって荷物を持ち出すようになるなど、多方面に迷惑をかけるようになる。

これが「波風を立てたくない」と主張していた人間の行き着く様か、と、僕も母親に内心で愛想を尽かすようになる。


幸い父親も判断能力が相当鈍っているらしく、監視していたのは母親と妹の"外出"に関してのみで、普段使わない場所の調査まで念入りにやっていたわけではなかったおかげで、数ヶ月に渡った荷物の持ち出しはなんとかバレずに済んだ。

変な話だが、あと少しでもまともな判断能力を父親が持っていたら(筆者の家出のの前例があるので)家出はバレていたと思うし、同居人の家出の画策が見切れないほど父親の精神疾患が末期を迎えていたという事だったと思う。

 

そのまま大晦日に、母親が妹と飼い犬を連れて家出。


ちなみに筆者は公務員試験全滅。地元の市役所試験なんかもうここまでで4回も落ちた。
秋の市役所試験に落ちてからは完全に心が折れてハロワにも通わなくなり、とうとう来年の自殺を決意。