②【2018年】

筆者も妹も進路が決まらぬまま最悪の空気感で2018年は開始。

 

2017年まで毎年家族で初詣に行っていたが、家庭内不和を原因にこの年から行くことはなくなった。年賀状も出すこともなくなった。

 

母親がこの頃から精神が不安定になり、離婚成立までスピリチュアル系の話をよくするようになる。結果的には大丈夫だったけど、当時はそのうち騙されて壺とか買っちゃいそうで正直怖かった。

 

2月、妹がギリギリで大学合格。

 

父親、試用期間でクビになり、3月にさらに給料の安い会社へ転職。
転職の原因は職場の人間との不和で、「自分より役職が上とはいえ、年下の人間に指示されるのが気に食わない」とかいうしょうもない理由。家族養ってる自覚ある?

 

ここで家族が気になったのは、「最初の転職先で本当にパワハラがあったのか?」という点。

人物紹介の項目で記載した通り、筆者の父親は昔から虚言癖のケがあり、ちょっとしたことを大げさに他人に話す悪癖がある。


最初の転職先が合わなかっただけならまだしも、これで3度目の転職となると家族も父親のことを不審に思い始める。
これも無理なくて、今まで家庭を放置して仕事ばかりやってきた父親は、
家族から人としてそこまで信頼されてなかったのも手伝っていて、
度重なる転職は会社のせいなのか、本人の人格の問題によるものかがこの時点で全く判断のつかないものになっていた。
(前回の記事の「箸の持ち方がおかしい」も、文面だけ見れば一応真っ当な指摘ではある)


しかも、原因となった会社は辞めたはずなのに仕事をやめてからメンタルと体調はどんどんボロボロになり、酒とタバコも辞めた。
精神科にも通うようになったが、担当医と性格が合わなかったらしく、薬も全然効いたためしがなかった。
病名はこれを書いている今ですら確実なことは何もわかっていないが、

症状としては、夜ほとんど眠れなくなって部屋で一人でうなされたり、
ちょっとした物音にすごく神経質になって家族を怒鳴りつけたり、酷い時には大便を失禁するようになった。


またこの頃から家計に対してお金をやたらと出し渋るようになり、
昔は壊れていなくても3-4年ペースで買い換えていた家具や家電は壊れても買い換えなくなった。
他にも家族の行動を異常に監視するようになり、休日に母親が外出すると何十回も電話するようになった。

 

筆者は3月に自殺を検討していたが、自殺をしようと思っていた日の数日前にようやく初の内定(民間)を取り、4月に就職。


法律関係の職業としての採用で、裁判所職員筆記試験通過程度の知識を高く評価してもらえました。
薄給かつ、終身までは雇って貰えないとはいえホワイト企業を引いたため、しばらく公務員試験の再受験を目標にして行動することにした。

 

父親にも一応就職先が決まった事は報告したが、もう父親は精神疾患でまともに話が通じる相手ではなくなっており、何度説得しても僕の事をフリーターだと思い込んで疑わなかった。

 

とはいえ就職先がホワイトだったことは大きく個人的にはこの年は比較的楽しい年で、実家でお酒を飲みながら元気に過ごすことも多かったが、楽しそうにしている筆者の姿は理不尽にも父親の不興を買い、父親との仲はさらに険悪になった。

筆者は仕事しながら改めて勉強を再開するが、前年の試験全滅のショックで脳が上手く働かず、なかなか勉強が思うように進まなかった。
それでもなんとか勉強をしようとしたものの、仕事を終えて夜遅くまで家で勉強をしたり、余暇を過ごしていたりすると、父親から「物音がうるさい」と難癖をつけられるようになった。

 

父親の度重なる転職のせいで、家計はどんどん貧しくなり、家族仲もどんどん悪くなり、実家は常に重く暗いムードが漂っていた。
筆者は家に帰りたくなくなり、仕事が終わってから図書館に通って勉強して、家では食事と風呂だけ済ませる生活が続いた。

 

そんな環境では勉強どころかまともに趣味すらやるのも難しい生活に限界を感じており対策を考えていたのだが、前回の記事の「無職を養える余裕はない」を筆頭に、就活に失敗した筆者を家から追い出そうとする言動が散見されていたため、それならば、と筆者は家出を決心。

 

 

 

 

 

家出を決心してからは早かった。
引っ越し屋を大々的に呼ぶことは不可能ということも加味した上で不動産会社に連絡し、最初に下見をした家(実家から徒歩数分)に引っ越すことを家族に無断で即決。


母親にはそこそこ怒られたが、こんな家に居たくないという思いでなんとか説得し、
最終的には新居の鍵を預けることを条件に荷物の運び出しなどに協力してもらえた。

 

子どもの引っ越しには親の同意が必要みたいな側面が不動産屋としてはどうしてもあるみたいだったため、渋々父親にも「何しても"うるさい"って怒鳴ってくるような家じゃ生活できないんで、もう出て行くわな」と家出する旨は伝えてみたが、父親はそういった真剣な話が通じる精神状態になく、とうとう最後まで筆者が本気で家出を画策しているとは認識されなかった。

 

当時はまだ父親は仕事をしていたのでこのまま引っ越しの準備を進めていけば大丈夫だと考えていたが、
最悪な事に筆者が引っ越す一週間前に父親は仕事を辞め、以降は就職活動もせず、ずっと引きこもるようになった。
それでも筆者はなんとか10月末に住民票を移し、ついでに戸籍も引っこ抜いてその日の夜中に夜逃げ同然で家出をしました。

 

ほぼ逃亡目的での家出だったので突然やることになった一人暮らしには不安が強かったが、やってみると想定より大したことはなく、久々に自由な空間を手に入れることができたので家出して正解でした。

 

筆者は新卒1年目の仕事と10月の引っ越しでバタバタしながらも、公務員への転職のために勉強と、ハローワークにも通って面接練習をしていたが、残念ながら結果はまたしても全滅。
ところどころ1次面接は通るようになったが、最終面接は最下位近い順位で落ちるのがもはや当たり前に。
突破口も見つからないまま、来年に賭けることに。